明府真影流の初代宗家は、染谷親俊先生です。
染谷先生は戦前「香取神道流」を学ばれましたが、香取神道流のあまたの武技の中から、特に手裏剣術を抽出して、さらに工夫と改良を加え、昭和四十年ごろ「明府真影流」を創始されました。三十年近く後進の指導にあたった初代宗家は平成六年に引退され、さらに平成十一年六月、惜しまれつつ逝去されましたが、現在、二代大塚宗家によって、流儀が継承されております。
平成六年初代宗家が引退され、以降の活動は当時の師範達に任されることになりました。十五年を隔てた平成二十二年七月より、私大塚保之が染谷家からお許しをいただいて二代宗家となりました。ネットの活用、稽古用具の開発、メディアへの告知等が成功して当流儀は飛躍的な伸びをみせました。関西稽古会に続いて海外への展開も始まり、日本国内外の支部/稽古会は二十カ所以上を数えるに至っています。